肉じゃが(豚肉)

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肉じゃが(豚肉)の画像わが家は『肉じゃが』と言えば『豚肉』だと思っていましたが、地方によって豚肉、牛肉、鶏肉のどのお肉でも『肉じゃが』が存在すると知ったのは、私が高校生の頃に友人の家で肉じゃがを御馳走になった時。 友人の家での肉じゃがは『牛肉』で調理されており、私が驚くと、「えりちゃんの家庭は関東出身なのかな?」と聞かれましたが、わが家は生粋の関西育ちの関西人。 それ以降、母にお願いをして『豚肉の肉じゃが』と『牛肉の肉じゃが)』の両方のバージョンを交互に作ってもらうようになりましたが、私は『豚肉の肉じゃが』の方が今も好物!
母の作る『肉じゃが』は、とても美味しく、煮崩れもしないので、作り方を教えてもらって驚いたのは、『材料と調味料を全て一度にお鍋に入れてただ煮るだけ。 そして触らない。』という、あまりにも簡単(手抜き)調理だったこと!!
母の煮物系のお料理は大抵どれも午前中に調理をし、食べる前の温めなおしの際に必要なら味を調えるだけ。 こんな簡単な調理なのに、とっても美味しい母の味の『豚肉の肉じゃが』の紹介です☆

材料(約4~6人分)

  • 豚肉 300g(脂を除いた重さ)

    (☆背ロース・薄切り/しょうが焼き用/とんかつ用、モモ切り落としなど、お好みで)

  • 玉ネギ 中4個
  • じゃがいも(メークイン系) 6~8個
  • 人参 大1本

  • 出汁(鰹+昆布) 200㏄
  • 水 200㏄(*わが家の出汁↑は濃い目にとるので薄める用)
  • 砂糖(わが家は三温糖) 大さじ2 1/2杯(約27g)
  • みりん 大さじ4 1/2杯(約68g)
  • 薄口しょう油 大さじ5 1/2~大6杯(約85g)

豚肉の肉じゃがの材料の画像★出汁は、豚肉から出ますので、今回は『顆粒だし』でも十分に美味しくなります。
その場合は、お水を400㏄にしてくださいね。

☆お野菜が旬の季節(特に新玉ネギの季節)などは、甘味などが増すので、上記↑調味料の分量は目安にしてくださいね。


*2017年夏以降、カラメル色素が添加されている『三温糖』は使っていません。
お砂糖そのものも極力使わず、可能な限り『甘麹・甘酒』『本みりん』で調味し、お砂糖を使用する場合は『甜菜糖(ビート糖)』『キビ糖(1歳未満不可)』『洗双糖』『黒糖(1歳未満不可』『はちみつ(1歳未満不可)』などに置き換えるようにしています。
どうしても味がピシッと決まりにくいと感じるお料理の時は『三温糖(カラメル色素など不添加)』を使っています。 わが家のお砂糖の種類
★理由は ⇒『What's New』 2月6日食事備忘録 の記事を読んでみてね(←クリックするとジャンプします)

 ★★鰹だし(鰹+昆布)の取り方★★
①昆布は30分前~前日から水に浸しておく
②弱~中弱火で、ゆっくりと(10分くらい昆布の旨みを出すようにし、お鍋全体に気泡が出始めたら、沸騰直前に昆布を取り出す(グツグツ沸騰させると美味しくなくなります)
③昆布を取り出したら、出汁を一度沸騰さる。
④お鍋を火から外し(又は一度火を止めるか、少量の差し水をする)、かつお節をたっぷり入れ、お鍋を再び火にかける。
⑤再度沸騰したら1分程煮出して、火を止め、5分くらいそのままにしてから濾す。(お吸い物用の出汁の場合は、火を止めたら直ぐに濾します。)
*濾す際は、絞らないでね。
*(わが家の出汁は濃度が高いので、調理法によってお水で薄めます。)

作り方

★Point: じゃがいもは味が染み込み難く、また長時間煮込むと煮崩れしやすくなるので、食卓に出す半日前には調理を開始し、一旦完全に冷ます過程を挟み、自然に味がしみ込むのを待ちます。 そして、食べる直前の温め直しの際に必要により味を再度調えます。 母はいつも前日夜か、当日午前中に調理を開始して約20分間程の加熱で後は放置するという調理法ですよ。

  1. 各野菜は皮を剥き、大き目の一口大に切る。
    ☆基本的には、野菜の大きさは揃えてカットしますが、私がゴロンとそのままの大きさのジャガイモを喜ぶので、皮を剥いた大きさで調理することもあります。
    ☆玉ネギは、バラバラにならないように芯を少し残して “くし切り” にします。
    ☆豚肉は、薄切り肉を使うことが多いですが、しょうが焼き用やとんんかつ用を使う場合もあります。 この場合は、食べやすい大きさ(小指くらい)にカットします。
    母は「脂身が少ないがあっさりして好き」という理由で大胆に除いてしまいますが、これはお好みで自由にしてください。
  2. お鍋に全ての材料と調味料を入れ、蓋をして強火にかける。

  3. 沸騰してきたら中火に弱め、お鍋の中は一切触らず、全ての具材が柔かくなるまで煮る。(~約15分)
    (灰汁取りもさっと簡単にとるくらいで十分です。 肉じゃがでは、灰汁もうまみの一つです。)
  4. 蓋を外して煮汁をお好みの味の濃度まで煮詰め、必要により味に調えてから、蓋をして火を止める。
    ★Point: 一旦完全に冷ます過程を挟むことで、味のしみ込み難いジャガイモに自然に味がしみ込みます。
  5. 食べる直前に温めなおし、必要なら再度味を調える。

★つまり!! わが家の『肉じゃが』は、「午前中(または前夜)に調理し、夕食時まで放置して味を中までしっかりと染み込ませ、食べる直前の温めなおしの際に必要により味を調える」という簡単&手抜き調理ですが、煮崩れもしませんし、野菜の中までしっかり味が染み込み、とても美味しいですよ。
 また、一般的に「先に油で炒めてから」と言われる煮物を油で炒めることがありません。 『ひじき煮』『切干大根煮』『筑前煮』…などなど、全てお鍋に具材を一度に入れて、ただ煮込むだけなんです。 そして味がしみ込むように、午前中(または前夜)にある程度調理してしまい、夕食時まで放置して味を中までしっかりと染み込ませ、食べる直前の温めなおしの際に必要により味を調えます。

…すみません、こんな手抜き料理の紹介をしてしまし…。 でも、美味しいのですよ!


★各材料の準備★

  

↓母は「脂身が少ないがあっさりして好き」という理由で大胆に除いてしまいますが、これはお好みです。

     

★各材料と調味料を全てお鍋に入れて煮る(触らない!)★

     

★一旦冷める過程で味を含ませ、食べる前の温めなおしで必要なら味を調える★

  

牛肉の肉じゃがの画像『牛肉の肉じゃが)』の作り方をみる
←画像をクリックしてみてね。

こんな感じです♪

肉じゃが(豚肉)の画像 ★わが家は、今回紹介した『肉じゃが』に限らず、一般的に「先に油で炒めてから」と言われる煮物を油で炒めることがありません。 『ひじき煮』『切干大根煮』『筑前煮』…などなど、全てお鍋に具材を一度に入れて、ただ煮込むだけ。 味がしみ込むように、午前中(または前夜)にある程度調理してしまい、夕食時まで放置して味を中までしっかりと染み込ませ、食べる直前の温めなおしの際に必要により味を調えます。 なんとも手抜きな調理ですが、これが美味しいのです!

 
☆恥ずかしいので、ココだけの話ですが、私は幼少期、この母が作ってくれる『豚肉じゃが』が好物で、白いご飯の上に『肉じゃが』をお汁たっぷり目でかけて “猫まんま” にして食べるのが大好きでした♡ 今でも人目がなければ “猫まんま” にして食べたいという衝動に駆られる時もありますし、こっそりとかけちゃう事もありますがナイショですよ!(苦笑)