筑前煮
TOP > えりのレシピ > スープ&煮込み料理 > 筑前煮
煮物や根菜類が美味しい季節になると、必ず食べたくなるのが、母の作るわが家の『筑前煮』。 地方によっては『がめ煮』とか『炒り鶏』とも呼ばれますね。通常は「油で炒めてから煮る煮物」で「中まで味を染みさせない煮物」ですが、わが家では「人参、牛蒡、蓮根、大根(または小芋)、こんにゃく、ちくわ、干椎茸、鶏肉」全ての材料を普通の煮しめと同じように下準備し、干椎茸の戻し汁と鰹出汁、鶏肉からの旨味を各根菜類に染込ませるように煮染めます。(なので『炒り鶏』とは呼べません…) 日持ちがする煮物料理として、お正月のお節料理の一品としても重宝しますよ☆
材料(約4~6人分)
- 鶏モモ肉 1枚(約300g)
- 人参 1本(約150g)
- 牛蒡 1/2~1本
- 蓮根 約5㎝(約150g)
- 大根* 約10㎝長さ(約200g)(*または、小芋/里芋 約200g)
- こんにゃく 1枚/玉 (約250g)
- ちくわ 1~2本(約20㎝長さ分)
- 干椎茸 3枚(★小さじ1杯のお砂糖と250~300㏄の水で戻す)
*野菜の重量(g)は皮付きでの計量です。
- 出汁(鰹+昆布) 約200㏄
- 干し椎茸の戻し汁 約200㏄
- 砂糖(わが家は三温糖) 大さじ3 1/2杯(約40g)
- みりん 大さじ3 2/3杯
- 薄口しょう油 大さじ5 2/3杯
↑*大根と小芋はその時の気分や季節で置き換えます。(私は『筑前煮』には大根のほうが好きですが。)


☆牛蒡やレンコンの分量も日によって牛蒡の方が多く、蓮根が少なめだったり、その逆だったりと、いい加減な配分ですが、最終的な全体量は「お鍋に納まる分量」がわが家の目安なんです。
*2017年夏以降、カラメル色素が添加されている『三温糖』は使っていません。 お砂糖そのものも極力使わず、可能な限り『甘麹・甘酒』『本みりん』で調味し、お砂糖を使用する場合は『甜菜糖(ビート糖)』『キビ糖(1歳未満不可)』『洗双糖』『黒糖(1歳未満不可』『はちみつ(1歳未満不可)』などに置き換えるようにしています。どうしても味がピシッと決まりにくいと感じるお料理の時は『三温糖(カラメル色素など不添加)』を使っています。
★理由は ⇒『What's New』 2月6日食事備忘録 の記事を読んでみてね(←クリックするとジャンプします)
作り方
下準備: 出汁は、あらかじめ用意して冷ましておく。 ★★鰹だし(鰹+昆布)の取り方★★ ①昆布は30分前~前日から水に浸しておく②弱~中弱火で、ゆっくりと(10分くらい昆布の旨みを出すようにし、お鍋全体に気泡が出始めたら、沸騰直前に昆布を取り出す(グツグツ沸騰させると美味しくなくなります)③昆布を取り出したら、出汁を一度沸騰さる。④お鍋を火から外し(又は一度火を止めるか、少量の差し水をする)、かつお節をたっぷり入れ、お鍋を再び火にかける。⑤再度沸騰したら1分程煮出して、火を止め、5分くらいそのままにしてから濾す。(お吸い物用の出汁の場合は、火を止めたら直ぐに濾します。)*濾す際は、絞らないでね。*(わが家の出汁は濃度が高いので、調理法によってお水で薄めます。)
- 各材料の下準備をする。(来客用とかお正月用など見た目を重視しない場合、【里芋】以外は皮を剥かずに調理することが多いです。)
『干椎茸』:小1杯の砂糖と、250~300㏄の水で戻してから、一口大に切る。 戻し汁は煮汁に使う。 ★『人参』:大き目の一口大の乱切りにする。(皮を剥く、剥かないはお好みで。) ★『牛蒡』:包丁の背で皮を削ぎ、大き目の一口大の乱切りにし、数滴のお酢を垂らした酢水につけておく。 ★『蓮根』:皮を剥き、大き目の一口大の乱切りにし、数的のお酢を垂らした酢水につけておく。 ★『里芋』:皮を削ぐ様に包丁の背などでむき、大き目の一口大に切る。 ★『大根』:皮を剥き、大き目の一口大に切り、下茹でをし、椎茸の戻し汁に漬けておく。(蒟蒻と一緒に下茹でOK) ★『蒟蒻』:包丁で切るのではなく、スプーンや手でちぎって、下茹でをし、椎茸の戻し汁に漬けておく。(大根と一緒に下茹でOK) ★『竹輪』:大き目の一口大に切る。 ★『鶏肉』:大き目の一口大に切る。↑*どの食材も、お好みの切り方でどうぞ。
- お鍋に全ての下処理の済んだ【①具材】を入れ、【出汁+椎茸の戻し汁、砂糖】を入れ、蓋をして強火にかける。
- 沸騰してきたら(約10分後)、【みりん、薄口しょう油】を入れ、蓋をして全ての具材が柔かくなるまで煮る。(約20~30分)
- 蓋を外して煮汁を煮詰め、必要により味に調えてから、蓋をして火を止め、自然に冷めるまでそのまま置いておく。(味を染込ませる)
- 食べる直前に温めなおし、必要なら再度味を調える。
★つまり、わが家の『筑前煮』は、「午前中(または前夜)に調理し、夕食時まで放置して味を中までしっかりと染み込ませ、食べる直前の温めなおしの際に必要により味を調える」という『御煮しめ』バージョンです。

★わが家は、『筑前煮』に限らず、一般的に「先に油で炒めてから」と言われる煮物を油で炒めることがありません。 『ひじき煮』『切干大根煮』『肉じゃが』…などなど、全てお鍋に具材を一度に入れて、ただ煮込むだけなんです。 そして味がしみ込むように、午前中(または前夜)にある程度調理してしまい、夕食時まで放置して味を中までしっかりと染み込ませ、食べる直前の温めなおしの際に必要により味を調えます。
★“干し椎茸”の戻し汁は捨てないでね★



★各材料の準備★どれも大き目の一口大サイズに切る。 蒟蒻や大根は下茹でをする。


















★ 煮る ★









こんな感じです♪
★わが家は、『筑前煮』に限らず、一般的に「先に油で炒めてから」と言われる煮物を油で炒めることがありません。 『ひじき煮』『切干大根煮』『肉じゃが』…などなど、全てお鍋に具材を一度に入れて、ただ煮込むだけ。 味がしみ込むように、午前中(または前夜)にある程度調理してしまい、夕食時まで放置して味を中までしっかりと染み込ませ、食べる直前の温めなおしの際に必要により味を調えます。
♣このレシピに関連するトピック
☆『What's New』 Nov.5,2013 の記事を読んでみてね♡ (↑太字をクリックするとリンク先に移動しますょ)