ブリヌィ(ロシアのクレープ)のレシピ ―ロシア料理―
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2月末から3月初頃に行われる、ロシアの伝統的なお祭りの“マースレニッツァ”には、春のシンボルの太陽を象徴する円形の“ブリン(複数形でブリヌィ)”と呼ばれるロシアのクレープを焼いて食べる慣わしがあります。1週間続くこのお祭りの後、40日間の大斎という精進期間(肉、魚、卵、乳製品などを口にしない)を迎える前に、「食い・飲み・遊びだめ」のようですが、家の中の卵などを使い切ってしまう合理的なところも感じます。ロシア語で、バターをマースロと言い、焼いたブリンを山のように積み上げる際に、このマースロを塗ることから「マースレニッツァ(バター週間)」と呼ぶとロシアの親友は教えてくれました。日本のクレープほどは薄くなく、モチモチっとした食感と、素朴な味がトッピング素材をひきたてます。
材料 (18㎝のフライパンで50枚前後)
- <生地の材料>
- 小麦粉 500g
*ロシアの小麦粉は、中力粉~強力粉のような感じです。強力粉を使用すると本格的なモッチリ感がでますよ。(でも、私はいつも薄力粉を使用)
- ベーキングパウダー 小さじ1/2杯
- 砂糖 大さじ4杯を目安でお好みに
- 塩 小さじ1杯
- 卵 2~3個
- 牛乳 1ℓ
- 水 約400mℓ
- (お好みで 溶かしバター 20g)
- バター (焼きあがったブリンの表側に塗る用)
- サラダ油 (焼く際にフライパンに塗る用)
- <トッピングの材料の例>
- 朝食系スイーツとして はちみつ、ジャム、カテージチーズ、サワークリーム、 メープルシロップなど、お好きなもの
- 前菜系として キャビア、イクラ、サーモン、ニシン、ハム、ベーコン、チーズ、 サワークリーム、きのこのソース、、サラダなどお好きなもの(イクラやサーモンに、サワークリームとディルやチャイブをトッピングし、包んで食べると美味しいです!)
作り方
- ボールに小麦粉・ベーキングパウダー・砂糖・塩卵・牛乳・水を全て入れ、よく混ぜる。
(私は小麦粉とベーキングパウダーを一緒に1度は振るいますが、ママはしません。)
- ①に溶かしバターを加えて混ぜ(溶かしバターはなくてもOK)、こして生地を滑らかにする。
(ロシアのママは、溶かしバターも入れませんし、漉す作業もしませんが、私は小さなダマを除き、また生地を滑らかにするために行います。)
- 直径約18㎝のフライパンを中火で熱し、ペーパータオルでサラダ油を薄く敷き、弱火にし、生地を玉杓子を使って薄く流し入れる。
- 約1~2分程で生地が乾いて周囲が色づいてきたら、菜箸やフライ返しなどで生地の周囲を少し浮かせて、空いている方の手で生地の端をつまみ、もう一方の手でも生地をつまみ、生地を破らないように裏返す。
(生地が薄いので、一瞬で行うと熱くないですが、火傷はしないでね)
- 生地を裏返したら、約1分程で生地が焼きあがるので、お皿に移し、表面に薄くバターを塗る。
(こうすると重ねてもくっつかないし、バターの味で美味しくもなる)
- 残りも同様に焼いて、どんどん積み重ねていく。
- ブリヌィと同じくらいの大きさのお皿に盛り付け(積み上げ)、お好みの具を包んだり、サワークリームやジャム、はちみつなどをかけて出来上り。
★上記のレシピは、ロシアのママがいつも焼くブリヌィの手書きレシピを郵送してくれたので、親友に訳してもらったものです♪★レシピでは、生地にベーキングパウダーを使っていますが、ドライイーストを使って30~60分発酵させてから焼く方法もあるそうですが、ベーキングパウダーを使うと発酵させなくてよいので直ぐに焼けるそうです。★レシピで不明な点を、電話で尋ねてもらった時、質問に対する回答よりも、ママが何度も言っていたのは、「質の良い小麦粉と卵を必ず使ってね!」と「生地は硬すぎず、緩すぎず、好みの硬さ、好みの甘さを探してね!」と何度も言っていました。
★↓↓↓上記材料の1/4量で作ったときの写真です。14枚焼けました。






★ロシアでは、残りの生地を焼いている間にブリヌィが冷めないようにしたい時は、焼きあがったブリンを、お皿に移すのではなく、厚手の鍋などに積み重ねて入れていき、上に布巾などをかけておき、最後にお皿に盛り付けるそうです。
★ロシアでは、そば粉のクレープも人気があります。小麦粉を蕎麦粉に代えたり、半々で混ぜたりチャレンジしてみてね。
テーブルの上での様子♪
★朝食に、はちみつ、ジャム、サワークリームなどと一緒に♪★昼食や夕食時の前菜として、キャビア、イクラ、サーモン、ニシン、ハム、チーズ、カテージチーズ、サワークリーム、サラダやハーブなどを包んだり、添えて食べたり♪★ロシアの食卓ではお祭り期間以外でも欠かせない食べ物です。

